あごのゆがみは実は首や肩のバランスの崩れを補正するために現れるものです。
あごが痛いからと言って、あごの調整をしてもすぐに痛みをぶり返したり、あごがゆがんだ状態に戻るのはそのためです。

体の色々なところがゆがんで建物でいう最上部にあたるあごが最後に影響を受けるわけです。ですから、あごだけ調整をしても効果が出にくいのはそのためです。
あごがゆがんでしまった理由を探す必要があるので、全身のバランスや関節の位置などを正しい場所に調整する必要があります。

頬づえをついたり、肘をついたり、食べ物を噛むとき片側だけで噛むことが多いなどで、あごはゆがんでいきます。うつ伏せもよくありません。そんな日常生活で繰り返されている体の使い方とともに全身のバランスが崩れていきます。そうなるとだんだんと症状がでてきます。

このように日常生活の何気ない行動があなたの顎関節症をつくった原因となります。

口の開閉で痛みを伴っているのであれば、痛みを軽減するアプローチを行うことはもちろん必須。だからといってあごだけのアプローチではありません。

あごは側頭骨にぶら下がる構造ですから、身体の使い方によっては容易にストレスが入りやすいのもあごです。
例えば、丸くなるような座り方であごが突き出るような姿勢をしたり、椅子と机の高さがあっていないために、手を酷使したりすることでも腕から首にかけての筋肉がストレスとなり左右の筋バランスが不均衡になることから頭が補正としてバランスを取ろうとします。その結果あごに関連する筋肉が緊張状態になります。
そういった日常の中での悪い姿勢が、長時間続くことで巡り巡ってあごにストレスが入ったり、頭の骨がずれてあごが痛くなるわけです。
あごのトラブルは、全身のバランスがくずれてしまった結果なのであごのトラブルという結果だけを追いかけても効果が出ないのはそのためです。

あごが不調であると食事が楽しくないし会話も楽しくないかも知れません。
当院では、あごの痛みが速やかに取れるように全身の調整を行います。
大きな口を開けて笑ったり、美味しいものをお口いっぱいに頬張って食べられるようになるケアをします。
自律神経とも密に関わるあごのトラブルは早期に改善することをおすすめします。